獅子舞型の滑り台が人気の公園
八重瀬町東風平友寄にある友寄馬場公園(ともよせばばこうえん)は、遊具がたったひとつだけという至ってシンプルな公園ですが、ほかの公園にはないここだけの魅力があります。
それが、この大きな(というか巨大な)獅子舞型の滑り台。大迫力の姿は、夜見ると正直ちょっと恐いほどのリアルさで、単なる遊具という枠を超えて、地域の守り神のようにも感じられます。
公園内の遊具について
先に書いたとおり、友寄馬場公園の遊具はこの滑り台(と小さな砂場)のみ。なので、遊具のたくさんある公園で遊びたい方には正直ここはおすすめしません。
けれど、地域の青年団に入っていて日頃から獅子舞にふれていたり、保育園や学校で獅子舞を演じたことがあるという子供には、ぜひともおすすめしたい公園ですね。
獅子舞の足元に、滑り台へと続く階段があります。少し急ですが、しっかりとした手すりが付いているので安心。ここを上りきるといよいよ滑り台上部です。
造られてから相当の年数が経っていますが、すべり心地は意外にもかなりよく、スムーズに滑り降りることができます。それにしても、再建から50年以上経ってもまだまだ現役なんてすごいですね~。
ちなみに滑り台は上部がオープンになっているため、残念ながら雨が降った後は濡れてしまいます。なので、晴れている日の利用がおすすめですね。
獅子舞の舞い方にはさまざまな型があり、その中で獅子が毬遊びをすることもあるそうですが、そうしたディティールがしっかりと再現されていることに感心させられます。
公園内の施設について
友寄馬場公園にはトイレがありません。なので、訪れる際には事前にどこかで用を足しておくと安心です。駐車場は、公園に隣接した無料のパーキングスペースが10台分ほどあります。
小ぶりな公園ながら、広々としたベンチを備えた東屋もあります。立派な屋根がついているので、急に雨が降ってきても安心ですね。
公園内に水飲み場や自動販売機はないのですが、道を挟んだ向かい側に小さな商店があり、その店先に自動販売機があります。
友寄地区の獅子舞の歴史を学ぶ
友寄馬場公園は、誰でも気軽に利用できる公園であるとともに、祭祀行事の舞台にもなる地域住民の憩いの場でもあります。
公園の向かいの児童館では、旧暦の8月15日の夜、十五夜の獅子舞が今でも奉納されていて、地域の重要な伝統行事として大切に保存されているようです。こうした行事を大人たちが支え、しっかりと子供たちにも受け継いでいくのは(とても大変なことだと思いますが)素晴らしいことですね。
公園の入口には、友寄地区の獅子舞についての説明書きがあり、何も知らない方でも、その成り立ちや特徴などを知ることができます。子供たちが集まる公園にこうしたパネルがあるのも、とてもいいことだと思います。
こんな方におすすめ
友寄馬場公園へは、那覇から車で20分程度。そんなに遠くはありませんが、遊具も少なく、運動場があるわけでもないので、一日をフルに使って遊びたいという方には向きません。むしろ、何かのついでに八重瀬町付近をドライブすることがあれば、そのついでにちょっと立ち寄ってみるくらいの方がよいかもしれません。
巨大な獅子舞と一緒に記念撮影をしたり、獅子舞の歴史を学んだり。いつもと少し趣向を変えて、ここでしかできない楽しみ方を満喫してみてはいかがでしょうか。
基本情報・地図・アクセス
友寄馬場(ともよせばば)公園は、八重瀬町東風平友寄にある小さな公園ですが、巨大な獅子舞をモチーフにした滑り台は圧巻のひとこと。けっこうな迫力があるので、はじめ少し恐がる子もいるようですが、記念撮影をするにはもってこいの遊具だと思います。
那覇方面から友寄馬場公園へ向かう場合は、国道329号線から国道507号線へ。県立南部商業高校を過ぎて2本目の道を右折したら、すぐそこが目的地です。