友寄馬場公園(ともよせばば公園)|八重瀬町東風平

友寄馬場公園の獅子舞の滑り台 八重瀬町の公園

獅子舞型の滑り台が人気の公園

八重瀬町東風平友寄にある友寄馬場公園(ともよせばばこうえん)は、遊具がたったひとつだけという至ってシンプルな公園ですが、ほかの公園にはないここだけの魅力があります。

正面から見た獅子舞の滑り台
正面から見るとかなりの迫力!

それが、この大きな(というか巨大な)獅子舞型の滑り台。大迫力の姿は、夜見ると正直ちょっと恐いほどのリアルさで、単なる遊具という枠を超えて、地域の守り神のようにも感じられます。

この獅子舞(型滑り台)は、昭和43年に彫刻家の山田真山氏によって造られたもの。もともとは 琉球王朝時代に造られたものが戦火で焼失したため、再建されたものなのだそう。

公園内の遊具について

先に書いたとおり、友寄馬場公園の遊具はこの滑り台(と小さな砂場)のみ。なので、遊具のたくさんある公園で遊びたい方には正直ここはおすすめしません。

けれど、地域の青年団に入っていて日頃から獅子舞にふれていたり、保育園や学校で獅子舞を演じたことがあるという子供には、ぜひともおすすめしたい公園ですね。

砂場側から見上げた滑り台
砂場側から見上げるとこんな感じ。

獅子舞の足元に、滑り台へと続く階段があります。少し急ですが、しっかりとした手すりが付いているので安心。ここを上りきるといよいよ滑り台上部です。

滑り台内部の階段
段差がけっこうあるけれど手すりがあるので安心。
トンネルのような階段
遊園地のアトラクションのようなワクワク感!
滑り台上部からの眺め
滑り台上部からの眺め。

造られてから相当の年数が経っていますが、すべり心地は意外にもかなりよく、スムーズに滑り降りることができます。それにしても、再建から50年以上経ってもまだまだ現役なんてすごいですね~。

滑り心地満点のすべり台
つるっとした材質ですべり心地も満点。

ちなみに滑り台は上部がオープンになっているため、残念ながら雨が降った後は濡れてしまいます。なので、晴れている日の利用がおすすめですね。

獅子舞の足元にある毬
獅子舞の毬遊びも忠実に再現されている。

獅子舞の舞い方にはさまざまな型があり、その中で獅子が毬遊びをすることもあるそうですが、そうしたディティールがしっかりと再現されていることに感心させられます。

獅子舞の立派な歯
巨大な歯。これで頭をかまれたら…。
獅子舞の後ろ姿
後ろ姿もなかなかの迫力。

公園内の施設について

友寄馬場公園にはトイレがありません。なので、訪れる際には事前にどこかで用を足しておくと安心です。駐車場は、公園に隣接した無料のパーキングスペースが10台分ほどあります。

公園に隣接した無料駐車場
無料の駐車場がすぐ横にある。

小ぶりな公園ながら、広々としたベンチを備えた東屋もあります。立派な屋根がついているので、急に雨が降ってきても安心ですね。

陽射し除けのあるベンチ
東屋でくつろげるのがうれしい。

公園内に水飲み場や自動販売機はないのですが、道を挟んだ向かい側に小さな商店があり、その店先に自動販売機があります。

商店の店先にある自動販売機
道向かいにある自動販売機。

友寄地区の獅子舞の歴史を学ぶ

友寄馬場公園は、誰でも気軽に利用できる公園であるとともに、祭祀行事の舞台にもなる地域住民の憩いの場でもあります。

公園の向かいの児童館では、旧暦の8月15日の夜、十五夜の獅子舞が今でも奉納されていて、地域の重要な伝統行事として大切に保存されているようです。こうした行事を大人たちが支え、しっかりと子供たちにも受け継いでいくのは(とても大変なことだと思いますが)素晴らしいことですね。

友寄の獅子舞の説明書き
獅子舞の頭部はデイゴの木でできているだそう。

公園の入口には、友寄地区の獅子舞についての説明書きがあり、何も知らない方でも、その成り立ちや特徴などを知ることができます。子供たちが集まる公園にこうしたパネルがあるのも、とてもいいことだと思います。

こんな方におすすめ

友寄馬場公園へは、那覇から車で20分程度。そんなに遠くはありませんが、遊具も少なく、運動場があるわけでもないので、一日をフルに使って遊びたいという方には向きません。むしろ、何かのついでに八重瀬町付近をドライブすることがあれば、そのついでにちょっと立ち寄ってみるくらいの方がよいかもしれません。

巨大な獅子舞と一緒に記念撮影をしたり、獅子舞の歴史を学んだり。いつもと少し趣向を変えて、ここでしかできない楽しみ方を満喫してみてはいかがでしょうか。

一見何だか分からない後ろ姿
一見すると何だか分からない後ろ姿。

基本情報・地図・アクセス

友寄馬場(ともよせばば)公園は、八重瀬町東風平友寄にある小さな公園ですが、巨大な獅子舞をモチーフにした滑り台は圧巻のひとこと。けっこうな迫力があるので、はじめ少し恐がる子もいるようですが、記念撮影をするにはもってこいの遊具だと思います。

那覇方面から友寄馬場公園へ向かう場合は、国道329号線から国道507号線へ。県立南部商業高校を過ぎて2本目の道を右折したら、すぐそこが目的地です。

INFORMATION

住所:沖縄県八重瀬町東風平友寄27
Map Code:232 581 737*15
駐車場:無料パーキングあり(約10台)
トイレ:なし

休憩スペース:あり(屋根・ベンチ付き)
自動販売機:あり(近くに商店あり)