黄金森公園のとなりの公園
南風原町のはえるん公園は、陸上競技場・サッカー場・野球場などの施設がそろう総合公園「黄金森(こがねもり)公園」に隣接した小さな公園です。付近に幼稚園や小学校があるからか、地元のファミリーにも人気のようで、規模が小さいわりには週末はたくさんの人がいます。
敷地は広くありませんが、その代わりに高低差があり、それを生かして滑り台やクライミング遊具などがバランスよく配置されているので、物足りなさはあまり感じませんね。撮影に訪れた日も、小学生くらいの子供たちが夢中になって遊んでいました。
公園内の遊具について
公園内の遊具の数はそれほど多くはありませんが、メリハリがあるというか、バランスがとてもよいように感じます。
斜面の上側には、コンビネーション遊具・ブランコ・低年齢児童向けの遊具があり、斜面の下側にかけてワイドタイプの滑り台とクライミング遊具があります。
パパやママと一緒にゆっくり安全に遊びたいなら上側の遊具、体を思いきり動かしてアクティブに遊びたいなら斜面の遊具といった感じで、小さな規模ながらしっかりとエリア分けができているのもよいなと思いました。
斜面を利用した遊具
斜面に設けられた滑り台は、数人が横並びになって降りてこられるほどの幅があります。なので、手すりを使わずにひとりで滑るとなるとバランスをとるのが意外にむずかしく、子供からするとなかなかスリルがあるようです。我が家の子供たちもそれが面白いらしく、バランスをくずしかけながらも楽しそうに何度も滑り下りていました。
ちなみに滑り台の最下部には、ケガ防止のためだと思うのですが、かなり長めに着地面がとってあるので安心です。
滑り台と平行に設置されたクライミング遊具は、一般的なものの倍程度の長さがあり、アクティブな子供たちにはまさにうってつけ。ネット型のクライミング、ボルダリング形状のクライミング、ロープ型のクライミングと、さまざまなタイプのクライミングをひととおり楽しめるようになっています。
大人が定期的にこれをやったら、腕や足の筋肉がけっこう鍛えられると思いますね。
斜面の上部にある遊具
斜面の上には、低年齢児もチャレンジできるような小規模のコンビネーション遊具があります。滑り台は、らせん状のクルクルのものと幼児用のなだらかなものがひとつずつ。そのほかクライミング遊具やロープ遊具など、体を使って遊ぶアクティブ系の遊具が揃っています。
ネット系の遊具が豊富にそろっている印象です。腕の力とバランス感覚が鍛えられるので、小さな子供にはぴったりですね。
メインのものと比べると規模はかなり小さいですが、クライミング遊具もあります。メインのクライミング遊具は大き過ぎてまだちょっと厳しいという子供には、こちらがおすすめです。
幼児向けの小さな滑り台も完備されています。この滑り台は、こちらから見るとキリンさん、反対側から見るとゾウさんになっていて、子供たちが目で見て楽しめるような工夫がみえます。
ほかにも低年齢向けの遊具として、スイング遊具がいくつか完備されています。こちらはシーソータイプのスイング遊具。スイング遊具は基本ひとり用のものが多いですが、これだったら子供同士で一緒に楽しめますね!
公園名にもなっている「はえるん(南風原町のマスコットキャラクター)」のスイング遊具もありました。ちょっと剥げてしまっていますが、問題なく利用できました。
ネコの形をしたブランコは、通常の座面のものに加え、足や腰を固定できる低年齢児童向けのものがあるので、小さな子供連れの方でも安心・安全です。
ブランコから柵までの距離も広めにとられているので、柵がないブランコに比べて、知らず知らずのうちに子供が近づいてぶつかったりするリスクも少ないように感じました。
公園内の施設について
はえるん公園には、男女別のトイレ、バリアフリー対応のトイレが完備されています。駐車場からトイレまでの通路もスロープ状(少し斜度はありますが)になっているため、車いすの方でも利用可能です。
また園内には、ちょっとひと息入れたいときに腰を下ろしてくつろげる東屋風の休憩スペースを完備。テーブルもあるので、お弁当やおやつを広げたり、お茶をすることもできます。
遊具の近くには簡易的なベンチがいくつもあるので、座った状態のまま、子供たちが遊ぶ様子を見守ることができます。
もしも水筒やペットボトルを忘れてしまっても、トイレの横に自動販売機があるので安心です。熱中症対策として、水分補給は欠かせないですからね。
南風原町内の公園の自動販売機でよく見かける案内表示ですが、売上の一部が「カンナの花植付・管理」の運営資金になるそうです。
そういえば、以前、本部公園の近くの道路でカンナの花が植えられているのを見かけましたが、あれもこのプロジェクトによるものなのかもしれません。
ちなみに、ここの自動販売機の飲料は災害時に提供されるようなので、周辺に住んでいる方は覚えておくと役に立つかもしれません。
もちろん、無料の水飲み場も設置されています。手洗い場はトイレ横にもあるので、近い方を使えばよいと思います。
園内の遊歩道は、しっかりとバリアフリーを考慮して造られているようで、主要なルートには段差がほとんどありません。ただ、最寄りの駐車場から公園への通路は、少し坂道になっているのでキツいと感じる方がいるかもしれません。ちょっと不安だなという方は、テニスコート側の駐車場に停めることをおすすめします。
公園にもっとも近い駐車場は、5台分ほどのスペースしかないので休日はいっぱいになりがち。なので満車の場合には、黄金森公園のテニスコート横の駐車場を利用されるとよいと思います。少し距離は遠くなりますが、歩道もしっかりと整備されていてアクセスは簡単です。
テニスコートの団体利用も
はえるん公園内に隣接した黄金森公園のテニスコートは、事前に南風原町へ利用申請を行うことで、自由に団体利用ができるようです。施設の予約状況は南風原町の施設予約ページで確認できますが、とても人気があるようなので、早めの予約をおすすめします。
テニスコートの営業時間は午前9時~午後10時まで。軟式・硬式いずれも対応可能のコートを完備しているほか、無料駐車場、バリアフリー対応のトイレなどがあります。
こんな方におすすめ
はえるん園へは、那覇から車で10~15分程度。公園の規模は小さいですが、全身を使って楽しめるアクティブ系の遊具が多いので、短時間で子供を思いっきり遊ばせたいという時におすすめです。
子供を公園に連れて行ったあげたいけれど、遠く離れた場所にある大公園に行くには時間が足りないというケースはよくあると思うので、そんな時の選択肢のひとつとして頭に入れておくとよいかなと思います。
また、はえるん公園から階段を上るとそこはもう黄金森公園の陸上競技場。子供と一緒にジョギングやウォーキングを楽しみたいという方にもおすすめです!
それとこれは個人的に好きなエリアなのですが、はえるん公園から階段を上ってすぐのあたりを右手に入っていくと、高床式のウッドデッキの散策路があります。距離にすれば大したことはないのですが、涼やかな緑陰の中をのんびり歩くことができとても気持ちがよいので、興味のある方はぜひ一度歩いてみてくださいね。
基本情報・地図・アクセス
はえるん公園は、南風原町宮平と兼城とのちょうど境界にあたる位置にあり、南風原中学校の道向かいにあります。最寄りの無料パーキングは5台ほどしかキャパシティがないため、満車の場合は少し離れた黄金森運動場の駐車場を利用するしかないようです。
那覇方面から車で向かう場合には、国道329号線の兼城交差点(または宮平交差点)を右折して南城市方面へ。福祉防災センター「ちむぐくる館」のすぐ横が公園になっていますが、小ぢんまりとした公園なので、今ひとつ場所が分からないということもあるかもしれません。そんな時は、黄金森公園側の駐車場に車を停めてから、歩いて行けば分かりやすいと思います。